日本の法人税は世界的に見てかなり高い水準です。

これについて、色々議論がなされています。

たとえば、法人税を低くすれば、経済が潤うなど。

確かにそうかもしれません。

しかし、私は法人税は高い水準でいいと思うのです。

当然高ければ、お金は残りにくいかもしれません。

ですが、この「法人税のデメリット」のおかげで生まれるメリットもあります。

それは、強者や賢い人が日本のマーケットで勝負してこないことです。


「日本は法人税が高いから商売としてのうまみがない」

そう世界から見られています。

特に英語圏は、わざわざ英語が通じにくい日本商圏に高いコストを支払うメリットを感じていません。

ビジネスに対して非常にシビアで強い国々が日本参入に対して優先順位を高めていないのです。言い換えるなら後回し。

さらに、昨今では日本で勝ち組となった強者たちも、日本ではなく他国を拠点とした商売に目を向けています。たとえば、香港やシンガポールなど。


しかし、私は実際に香港、中国、マレーシア、タイ、ベトナムなど、東南アジアの新興国を実際に見てきて感じたことは、「彼らは本当にビジネスに対して真剣で、命がけで、シビアである」ということです。

正直、彼らと競争をして勝てる気がしません。
法人税が低いですから、強者も世界中から集まっています。
しかも、言葉の壁のハンデもありますし。


ところが、ここ日本は法人税が高いので、強者が世界から集まりにくい。
むしろ、最近は外資の撤退が目立ちます。

そして、ほぼ100%に近い数字で日本語のみの商売が成り立っていますから、日本語での商売がとても有利。イコール外国人がマーケット参入しにくい。


これはものすごいメリットです。嬉しいことです。

法人税が高いことを嘆く前に、これほど有利な状況が日本では整っていることに感謝すべきだと私は思います。


それと、法人税が高いことは、もう一つメリットがあります。

それは、大手企業などがコストに見合わない「小マーケット」に参入してきにくいことです。

大手企業は、多くの人材を抱えています。

だから、それなりのコストを回収できる大きなマーケットにしか参入しません。というかできません。


実はそこにチャンスがあります。

小さなマーケットは、個人や小規模の起業家が拾うことができるのですから。

法人税が高いデメリットは、個人や小規模起業家は、大手企業ほど受けません。

たとえば、100億の利益が出れば、最高税率で40億円の税金を支払わねばなりません。

しかし、小さい会社で100万円の利益しか出ていなければ、18%以下ですから、たった18万円ほどで済みます。

(※税率については変更がありますから、詳しくはその時々調べてください。)

これは小さいならではのメリットです。


それと、日本は累進課税で所得1800万円以上だと最高税率(50%)が適用されます。

これもお金持ちが、小さなマーケットには参入しにくいことを意味します。

たとえば、不動産投資の場合、数億円規模の大きなマンション一棟投資には目を向けますが、一戸建て不動産投資は割に合わないので目を向けないなどです。


これらの観点から、日本の税率の高さは、必ずしもデメリットばかりではありません。むしろ、感謝すべきことだと私は思っています。

この税率が高いうちに、小さなニッチマーケットで確固たる地位を築くこと。

これが個人や小さい起業家の得られる大きなギフトだと思います。



日本はとてもいい国。

個人や小さい起業家が活躍するにはとても恵まれている国です。

日本の未来は暗いと多くの日本人が口にするのを耳にしますが、私はそうは思いません。

「日本の未来はとても明るい」
と、心から思っています。