「起業する時、事務所は借りた方がいいでしょうか?」

このような質問を受けることがよくある。


結論から言うと、最初のうちは事務所は借りずに、自宅で起業をした方がいい。

今はネット環境も整ってるから、自宅で起業するのも容易になってきた。

 

自宅で起業するのはいくつかのメリットがあるが、その1つとして、コストを抑えることができる点。

事務所を借りるとすれば、当然、家賃が発生する。

敷金や礼金、保証金といった初期費用もかかるだろう。

起業時は、できる限り、資金は「新規顧客開拓」に回した方が、軌道に乗るのが早くなる。

その点、自宅で起業すれば、その分を新規顧客の開拓に充てることができるから有利。

 

しかしながら、自宅で起業するにはデメリットもある。

それは、公私混同してしまうこと。

たとえば、周りに趣味の道具が置いてあったり、漫画や小説等、仕事に関係ない物があると、仕事に集中できないかもしれない。

家族と一緒に住んでいる場合は、仕事をしていても声をかけられたりして仕事に集中できないかもしれない。

自宅で起業するにはこういったデメリットも生じる。

 

では、どうすればいいのか?

私自身も自宅で起業したうちの一人ですが、わたくしなりの工夫について、ここでお伝えしたい。

わたくしの場合、親と同居していたが、その家の中で六畳一間の自分の部屋を仕事場にした。

家賃27000円の推定築50年ぐらいの木造ボロアパートだった。

そして、机を部屋のど真ん中に置いて、「いかにも社長」という感じにした。

それまでは壁に机をくっつけていた。

こうすることでまずは「仕事モード」に設定。

電話も「事務所風」に机に配置した。

それから売上目標を壁に張った(まだ1円も稼いでないが)。

あとは、新聞紙を一万円札サイズに切って、束を作って、一番上に1万円札を置いて、疑似札束を作った(外で使ってはダメ。犯罪。)。

いかにも、大金を動かしているかのような雰囲気を作った。

こうやって、どんどん「会社」「事務所」っぽい環境を作って仕事モードにしていった。

そうすれば、自分も仕事スイッチが入るし、家族や友人が部屋に来ても仕事部屋だと感じ取ってくれる。

といっても、当時は恥ずかしくて人は呼べなかったが。

 

自宅で起業することはコスト面でメリットがある反面、公私混同しやすいデメリットもある。

そこは創意工夫で乗り切ろう。

こういった創業期は、その時しか味わえない面白い時期。

あれから12年経つが、今となってはとても笑える楽しい体験。

軌道に乗ったら事務所等を借り、従業員等を入れたら、この面白さは味わえない。

ぜひ、じっくり、その楽しさを味わいながら、創業時を乗り切っていこう。