以下のような質問をいただいた。

「自分はただいま起業準備中の身です。しかし、いろいろと面倒な作業があるので、秘書のようなアシスタントを雇いたいのですが、どう思われますか?」

といった相談。


結論から言うとまだ早い。

誤解のなきように言うが、秘書やアシスタントが必要ないわけではない。

起業初期段階での秘書やアシスタントは要らないということ。



その理由は2つある。

1つは、起業時は、できるかぎり「出費を抑えること」を優先するのが大事だから。

たとえば、スリムドカンなどで有名な斎藤一人さんは、これを「商人頭」と呼んでいる。



「『商人頭』とは、商売に不必要なものをギリギリまで削り落とす、その心構えを意味します。」

と、斎藤一人さんは、著書『斎藤一人のツキを呼ぶ言葉 (小俣貫太監修・清水克衛著書/三笠書房)P26』でおっしゃっている。

儲かる会社は、10人でやる仕事を工夫に工夫を重ねて5人でやってるから儲かっているわけだ。

10人でやる仕事を20人でやっていては、決して儲からない。

だから、儲かってもいないうちから、お金を生み出さないものにお金を出費することはナンセンスということ。


「お金を生み出さないものには1円でも無駄金を出さない」

ぐらいの覚悟が必要。

誤解なきように言うが、あくまでも「お金を生み出さないもの」に限る。

起業家は、出費の際は、常に投資のリクープで物事を考えることが重要。



理由の2つ目は、起業時は変化の連続、失敗、試行錯誤の連続なので、アシスタントに仕事を依頼するのは難しいから。

これを、私は言葉を変えて、「馬鹿なことを人に任せたら、ますます馬鹿が加速する。」と言っている。

つまり、要領が悪い段階で、人に任せたら、さらにより一層要領が悪くなる、という意味。



たとえば、営業の仕方がまだ不慣れだとする。

まだまだトークの基本がわかっていない段階。

この段階で、アシスタントに営業を任せても、まったく結果が出ない。



なので、起業家がまずやることは、早い段階で慣れて慣れて仕事をルーチン化すること。

ルーチン化して、自分がやらなくても、他の人でも同じような結果が出せそうになったら、はじめて、アシスタントなどに依頼するとよい。

自分自身、まだまだ全然コツをつかんでない段階では、人に依頼しても失敗する。

起業時は変化の連続。

その連続の際に、コロコロやり方を変えて、それをアシスタントに伝えていたら、飽きられてしまうだろう。



この2点の理由から、起業時は、まず独力ではやく仕事のコツをつかみ、ルーチン化すること。

ルーチン化できたら、どんどん人に仕事を任せよう。

雇用を生み出す、仕事を作る!

これは起業家の大事な仕事である。

そして、また、次の仕事や事業を生み出していくと、きっとよい起業家になれるでだろう。